SMの基本かつ王道プレイ『緊縛』! 麻縄で縛る事から得られる精神的開放と繋がりは至高のアブノーマル体験
カテゴリ:SM 出会い 体験談
SMと聞いてまず頭に浮かぶものは何でしょうか? 鞭、ローソク、スパンキング、ラバースーツ、などなど、イメージは人によってさまざまかと思いますが、多くの人が縄で縛られて動けない、あられもない姿で責められて快楽にむせび泣く、そんな女性の姿が脳裏をかすめてたのではないでしょうか?
かくいう私は小学二年生の頃に友人の父が持っていたエロ本BOXをかくれんぼの途中偶然にも発見してしまった経験がありまして、そこに描かれた女性の、鎖や縄で縛られ、吊るされ、拘束され、のちにバイブと知る謎のライドセーバーで責められ、挙句の果てには洗面器におしっこを漏らす、そんな痴態の限りを尽くした、子供にとってはもはや地獄絵図とも言える写真の数々に強烈な衝撃と嫌悪感を覚えて畳の上にゲロを吐きまくった懐かしい思い出がありますので、完全にSM=緊縛(ときどきおしっこ)といった虐待的な方程式が作られております。
そう、あれはちょうど暑いお盆の時期で裕福な友達の家にある海外製でゴシック調の美しい家具に触れたくてついついいろいろな扉を開けまくっていた時の…
…失礼、ちょっと話が逸れましたね。
自分の幼少期体験については後日改めてするとして、今回はSMの王道、SMの入り口、日本のSMにとって最もポピュラーなプレイ「緊縛」についてお話ししましょう。
SMと緊縛
さて、そんなわけで自分の感覚を確かめるべく世の中の感覚はどのようなものかと軽くネットのアンケートを利用して調査してみました。 質問は「SMと聞いて何を連想しますか?」です。
結果は以下の通りです。
SMから連想するものの第一位が「縄、縛り」という堂々たる結果でした。
今回は特にSM興味層に行ったアンケートではない事から、「SM」というものを世の中が「緊縛とこれに通じるプレイ」という認識であることはおおむね間違いなさそうです。
自分が意外とノーマルな感覚である事にちょっと嬉しかったり悲しかったりと複雑な気持ちでありますが、一般的な認識がアブノーマルな私に追い付いてるという事かもしれません。
団鬼六の「花と蛇」が映画化され、しかも杉本彩や小向美奈子のような一流芸能人がキャスティングるような時代です。
2011年に公開された「ナナとカオル」に至っては高校生がSMプレイの練習をするというとんでもない話でした。
花と蛇では緊縛シーンがポスターになっており、映像でも天井から麻縄でつるされる芸術的なシーンが大きくクローズアップされています。
ナナとカオルでも永瀬麻帆が縄でおっぱいを強調するように縛られているシーンが話題になりましたね。
宣伝のポスターや切り取ったシーンが緊縛推しだったことからも、「緊縛」が日本におけるSMプレイのメインストリームであることがうかがい知れます。
SMと緊縛は切っても切り離せないものであり、緊縛はSMの代表的なプレイ方法なのです。
SM(エスエム)についてちょっとおさらい
緊縛の話をするにあたって、まずSM『エスエム』について軽くおさらいをしましょう。
これを読んでいる方は当然熟知しておられる事であろうとは思いますが、「SM」はサドとマゾをつなげた造語です。 はい、Sはサディスト、Mはマゾヒストですね。
さらに紐解くと、サディストはマルキド・サド侯爵というフランスの貴族であり小説家から来た言葉だったりします。 彼が発表する作品が非常に残酷な描写が強くアナーキズムにあふれる力作であったことから禁書扱いされてしまいます。しかしこれらに描かれた世界観から加虐性の強い人をサディストと呼びようになったといわれています。
マルキド・サド侯爵
マゾヒストに関してもザッヘル・マゾッホというオーストリアの作家をもじったもので、正直ワタシは読んだことがありませんが、彼の作品には苦痛を受けることを快楽と感じてしまう人物が特徴的だったという事です。
ザッヘル・マゾッホ
日本語にするとサドは「加虐性淫乱症」、マゾは「被虐性淫乱症」となるらしいです。
「苦痛」を与える事や受ける事、またはそれを想像する事で性的興奮を感じる人を指すものだという事がわかりますね。
「淫乱症」というチープなネーミングには多少の違和感、というか笑いを禁じえませんが、まあそういう事です。
病院で淫乱症って言われたらちょっと凹みますよね。この辱めををご褒美ととれるならば、あなたは立派なマゾヒストでございます。
さてこの淫乱症同士が恋仲になり、大人の関係になります。
最初は普通のSEXで満足していますが、お互い何かが足りない事に気づくまでそれほど時間はかかりません。
最初は少しづつ自分がしてみたいことを要求し、それにこたえていきます。
ちょっと手足を縛ってみたり、言葉で責めたり、ラバースーツやコルセットのようなフェチズムを満足させる衣装を用意したり…
最初はソフトなプレイだったものが、気が付けばどんどん事はエスカレートしていき、もう後戻りができないところまで来てしまうわけです。そう、ベストカップルの誕生です。
その過程で「緊縛」を通るのは、倒錯したアブノーマルな「淫乱症」カップルとしてはごく自然な事でしょう。
縛る事、縛られる事がなぜ興奮につながるのか?
ところで、SMが加虐と被虐で成り立つものであれば片方が相手をボコボコにしていればそれで完成するはずです。
レイプのようなプレイがつまりはSM、となってもおかしくはありません。
しかしほとんどのカップルがそういったプレイを採用せず、丁寧に縛り、優しく言葉責めをして、相手の状態を確認しながら苦痛を与えるようなSMプレイを楽しんでいます。
これはどういう事でしょうか?
先に上げた、『「苦痛」を与える事や受ける事、またはそれを想像する事で性的興奮を感じる』という部分が答えとなっています。
ただ苦痛を与える事で興奮できる人はアブノーマルなスイッチを持った人の中でも一握りのサイコパスです。
与えあい、それをを想像して脳内で性感に変換していくのが人間のSEXなのです。
SMにおいては与え合うものが「苦痛」と「愛」といった相反するものが共存し共鳴し合う、これによって普通のSEXでは見ることのできない倒錯の世界が生まれるのです。
例えばあなたがS男だとして、M女を縛ることでどんな虐待も今から出来る状態になるわけです。 逆に縛られて動けないM女は何をされてもあらがう事が出来ない状態になります。
さて、オナニーするときは男も女もいろいろなことを想像してこれに励むわけであります。 そう、人間に与えられた「想像力」、これが人間のSEXと動物の子作り交尾に全く違う色合いを与え、SMプレイSEXにまで進化させたのであります。
目の前にいる、「動けない女」をどう料理するか考えただけで「可逆性淫乱症」のS男は性的に興奮するのです。
M女も「今から与えられる苦痛」を想像しただけでマンコがヌレヌレになってしまうのです。
もちろんS男はこれを見逃しません。
「あれあれ、縛られてオマンコ丸出しのはしたない恰好をさせられてるに、もうヌレヌレじゃないですか」と切り出します。
M女はこれを聞いて「やめてください、私はそんな淫乱な女じゃありません」と答えたりしますが、さらにマンコが充血していることに気づいてしまいます。
S男「マンコびしょびしょにして何言ってるんだよw本当は何してほしいんだ?行ってみろよ?あん?」
M女「オマンコびしょびしょにして申し訳ございません、…に…を…てください」
S男「んん?よく聞こえなかったな、どこに何を…」
M女「おま…に、」
S女「しっかり発音しないと聞こえないじゃないか」
…永遠に続くのでこの辺にしておきましょう。
そんなわけで「縛る」という行為がいかに被虐性と可逆性を喚起させるものであるかがわかっていただけたかと思います。
緊縛の種類やテクニック
さて緊縛とSMとの関係性について存分に持論を語りましたので、ここからは普通にお役立ちコンテンツ、縛り方の種類などをご紹介いたします。
一言に「緊縛」「縛り」と言っても長い歴史があるのです。日本人の職人魂がここにも生かされてると思うと胸が熱くなります。
後手縛り
SMにおける緊縛の最も基本で基礎となる縛り方です。 ほとんどの縛りが後手縛りを基本にしているので、まずはこれを完璧にマスターしましょう。 逆に後手縛りをしっかり覚えておけばプレイの柔軟性が飛躍的にアップする事間違いありません。
両腕を背中に回し、背中を起点にこれを中心として腕をロックできるように縛っていきます。 エロさ、芸術性を考慮kすることで結びをいかに美しく見せるかが腕の見せ所です。 また、前から見たときにおっぱいを美しく見せるよう気を付けると得点アップでございます。 おっぱいに程よい圧力をかけることで女性側も縛られている気分を強く味わう事が出来るので、そのあたりまで意識できれば緊縛師も夢ではありません。
高手小手縛り
人気の高い縛り方法です。 高い位置で手を固定する事から間接に大きな負担がかかり、痛みを伴います。 また力が入らないため、容易にほどくことは出来ません。
後手縛りによく似ていますが、これをベースにすると腕を痛めやすいので、屈腕固定縛りをベースにすることをお勧めします。
下手小手縛り
※残念ながら画像が見つかりませんでした。
両腕を背面で引っ付けて下に伸ばし、これを拘束する縛り方です。
腕から下がうっ血状態になりやすく、その状態を好む人も多いという事です。
せっかく後ろから見るとインパクトの強いデザインに仕上がるのに、縛られる側としてはあまり後手縛りと変わらないのが残念です。鏡を用意する等工夫してみましょう。
背面観音縛り・背面合掌縛り
それなりの修行を経ていないと到達できない縛りです。
背面で観音様のように手を合わせる体制を作ろうと思ってもなかなかできるものではありません。
しかしながら芸術性の高い縛りであることから若者よりも高齢者に人気がありますが、関節の固くなった高齢者が挑戦して大変な事になるという事故が想像に優しいこの縛りは迂闊に手を出すべきではありません。
無理やりなんとか形を整えた後に思わず興奮してしまい、激しいプレイに持ち込んだがために方が外れたりしたら目も当てられません。
まずはヨガから始めることをお勧めします。
諸手上げ縛り
ワキが全開になる事から女性の羞恥心をMAXに引き上げることができる良縛りです。 前から見ると非常に官能的でセクシーな肢体を拝むことができます。 身体への負担も少ないことから縛りながら脇責め、乳首責め、バイブ、SEXといったいろんなオプションを盛り付けできるのも魅力ですね。
亀甲縛り
緊縛界で一番有名な縛りです。緊縛といえば亀甲縛りと言ってもとりあえず間違ってない気がします。 真ん中に6角形の縛り型が出来上がることから亀の甲羅のような縛りという事でしょう。 拘束という意味では全く効果のない、いわゆる飾り縄というものですが、赤い縄でこの形に縛られるとMな女の子はたちどころに従順になってしまう魔法の緊縛でございます。 意外と難しいのでしっかり練習しておきましょう。 尚、菱縛りと間違って覚える人も多いので気を付けてください。
屈腕固定縛り・屈脚固定縛り
肘関節やひざ関節を曲げたままがっちりと固定することで、ほとんど動けなくなります。 これを両手両足にすることでだるま的な楽しみが生まれます。 見た目のインパクトが強く、また拘束されている感覚も大きい為、人気のある縛りです。
着衣緊縛
縛り方ではありませんが、縛りの一ジャンルといっても過言ではないのでこちらに上げておきます。 着衣で縛るほうが興奮するという変態紳士が多数存在することから、特にネットでは専用サイトもあるほどの人気ぶりでございます。
普通の緊縛プレイに飽きてきたらやってみてはどうでしょう? ソフトにすることで思わず新しい扉がひらけることがあるのですよ。
あとがき
まだまだいろいろな種類の緊縛がありますが、疲れてきたので一旦この辺にしましょう。
いやはやしかし、日本のSMを象徴する「緊縛」にはなにやら和の美しさ、詫び寂び的なものを感じずにはおれません。 他のエロとは一線を画すレベルでの芸術的な楽しみ方も用意されており、このあたりはある意味盆栽や庭園に見られる日本の美に近しいものかもしれません。
昔の財閥や政財界のエライさんたちは庭木に妾のM女を吊るして、「おやおや今日はまた美しいお手前で」「紅葉の女体盛とはごうせいですなあ」なんて言いながらお抹茶なんぞをすすっていたのではないでしょうか。あくまで想像ですが。
先人たちが築き上げた緊縛の美とエロス。 ネットの世の中でもコアの部分は日本人の心に受け継がれていく事でしょう。